静電粉体塗装 ‐株式会社カクイチ/ハウス製品

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丈夫で厚い塗装、静電粉体塗装




丈夫な塗装,粉体静電塗装

img010.jpg粉体塗装粉体塗装とは、粉状の塗装を用いた焼付塗装法です。塗装膜厚が厚く塗膜が頑丈なため、傷付きにくく、耐久性・耐候性に優れています。粉体塗装とはその名の通り、粉末状の粒子を塗料として用いる塗装方法です。粉体塗料は成分中に有機溶剤を含まず、塗膜形成成分のみにて配合されているため、環境汚染の要因であるVOC(揮発性有機化合物)の放出がなく、あらゆる生態系と環境にやさしい塗料です。
専用装置を用いアースされた塗装物に静電気により付着させます。そして焼付乾燥炉に入れ、150~200℃で加熱します。加熱された粉体粒子は徐々に溶解され平滑化された後に硬化し、塗膜を形成します。こうして形成された塗膜は強度、耐チッピング性及び防錆に優れ、製品の寿命が格段に向上します。またコイルスプリングや板バネなどにも採用されている様に弾性も合わせ持っており、塗膜が割れにくいという特徴があります。
粉体塗装が地球環境に良い塗装方法であることは、最近大きく取り上げられております。

  • 1. 強い塗膜
    • 粉体塗装も塗装ですから、絶対にキズが付かないというわけにはいきません。でも、溶剤塗装に比べ、はるかに強い塗膜ですので、コインなどでこすっても、素材にまで達するキズはなかなか付かない強さを備えています。農機具や建設機械、高級マウンテンバイクに粉体塗装が使用されているのは、この特徴が認められたためです。
  • 2. 柔軟性のある塗膜
    • 《硬い=割れやすい》というのが塗装の常識ですが、粉体塗装は《硬くて》、更に《柔軟性に富む》塗膜です。塗装は長時間屋外に置いておくとひび割れが発生することがあります。これは、金属素材が気温の変化により収縮するのに塗膜が対応できなかったことによるものです。塗膜の柔軟性は塗装の寿命にとって大きな原因です。
  • 3. 優れた防錆能力
    • もともと粉体塗装は《さび止め塗料》として普及しました。一回の塗装で、40~200ミクロンの膜厚を付けることが可能な塗装です。《溶剤は一回の塗装で約10~30ミクロン》、防錆能力は圧倒的に優れています。この防錆能力を利用して、エアコンの室外機、道路のガードレールや街灯ポールなど、過酷な条件に対するものに粉体塗装は使用されています。塗膜形成工程粉体粒子が付着した塗装物を焼付乾燥炉に入れ、約200℃で加熱します。過熱された粉体粒子は徐々に融解(メルティング)され平滑化された後に硬化し、塗膜を形成します。

ジンク下塗り粉体塗装設備の導入について 平成23年2月〜

当社では昭和55年、業界に先駆けてサビに強く、丈夫な、非常に厚い塗膜を持つ粉体塗装を採用いたしました。しかし部材の長さが3.6メートルを越える長尺物や材料がメッキされていないH型鋼、アングル、C型鋼などのいわゆる長尺の鋼材については溶剤塗装をするしかありませんでした。
平成17年長さ10メートルまでの粉体塗装ができる大型塗装ラインを導入しましたが、近年はこの粉体塗装を行っても、海まで10km以内の地区、いわゆる「塩害地区」においては部材のエッジ部や溶接部など塗装が乗りにくい部分から錆が発生するという苦情が寄せられておりました。この塩害地区において、錆の発生を抑える方法はないだろうか?粉体の2回塗り、亜鉛のドブ付けなどの研究を続けて来た結果、ジンクリッチペイントという亜鉛の粉を入れた溶剤塗料の粉体塗料版が出現したことを知り、品質確認の結果非常に防錆性能に優れた、このジンクパウダーを当社で採用することとなりました。ジンクパウダーは80%以上が亜鉛の粉の為、非常に重い塗料です。本年2月に設備の増設工事が完了し、以後のH型鋼部材、溶接が生じる部材にはジンクの下塗りが施されております。

塗装品質に最も影響する前処理設備では、部材に付いたゴミ、異物、油などを取り除く為にアルカリ系の脱脂液をスプレーノズルで塗布しています。その後、錆に強いリン酸亜鉛皮膜の結晶を作る化成皮膜槽など、全部で9工程の槽へ部材を約3分間順次沈め、処理を行います。
前処理が終わると、水で濡れた部材を約130℃の水切り乾燥炉へ入れ乾かします。炉の中には約30分間入っています。次の工程が今回増設した予熱炉です。ジンク塗装をする前に部材の温度を約100℃に加熱させておかなければなりません。
次がジンクパウダーを部材に塗布する設備です。H型鋼の高さが全部で6種類が有りますが、その高さに応じ専門の塗装ガンが最も塗装が乗りづらい溶接ビードの4ケ所を自動で;狙い塗装します。部材が100℃と高温のために、塗料を塗布すると同時に粉が半焼き、半硬化状態となります。次に既存のポリエステルの粉体塗料を塗布している所です。一般的に2層の塗膜を作るには2C2B(ツーコート・ツーベーク)と言って、2回塗料を塗る場合2回焼き付けるのが常識ですが、今回塗装機メーカーの持っている特許を採用し、2C1.5Bという方式を用いております。これは2種類の塗料を同時に溶融させ硬化させる焼付炉です。炉内は200℃という高温で約40分間保持されます。

当社では基本的に塗装する材料が亜鉛メッキ鋼板なので、本来ジンク塗装は不要なのですが、プレートなど溶接した部分はメッキがはがれてしまうので、プレート・溶接部それに溶接した裏面についてジンクの下塗り塗装を行なっております

今回の設備導入に当たり、H型鋼に実際に塗装を行ない、材料を上・中・下の3つに分割し、塩水噴霧の2000時間に試験を行ないました。ジンク塗料の下塗りを行なった場合、錆の発生は無く、亜鉛の持つぎせい防食という効果で、カッターを入れた部分でさえ錆の発生が抑えられています。また今回の試験で分かった事ですが、今までの材料のカット部などから錆が発生していました。ジンクの下塗りをした場合ですと、一般部はジンクとポリエステルの合計で128μと非常に厚膜でエッジにおいても、ジンクパウダー自体の塗料の流動性が低い為、エッジへの付着姓が向上し、さらに2層の塗膜による効果で合計36μと厚くなり、防錆力の向上が計られます。

以上、防錆性能が格段に優れるジンクパウダーという最新の塗装技術を投入したカクイチのハウス製品は、今後とも皆様に長くご愛顧いただけるものと確信しております。

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