工事工程 5 捨てコンクリート 「捨て」だけど捨てない大切な役割 | カクイチ A-SITE
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工事工程 5 捨てコンクリート 「捨て」だけど捨てない大切な役割

2026.07.14

工事工程 5 捨てコンクリート 「捨て」だけど捨てない大切な役割

みなさま、ごきげんよう。
カクイチA-SITE伊那インター店でございます。

こちらのブログでは、
「倉庫や車庫、どうやって建てていくの?」
を一つずつお話しております。

前回は、「4. 地業(じぎょう)工事」でした。
今回は、「5.捨てコンクリート工事」です。

前回は、地盤と基礎の間に「建物を支える丈夫な石の層」を挟みました。
砕石を適切な厚さに敷き、転圧をかけ、上に建物が載っても傾かないよう固めました。
そして、防湿シートを張りました。
詳細は、前回のブログをご参照くださいませ。

工事工程 5 捨てコンクリート

捨てコンクリートとは、本格的な基礎工事を始める前に、地盤の上、正確には防湿シートの上ですが、そこへ薄く流し込むコンクリートのことです。

名前に「捨て」と付くので、なんだか不要なもののように聞こえますが、実は、
「精度の高い基礎をつくるための、非常に重要な下地」
としての役割があります。

(1) なぜ「捨て」コンクリートと呼ぶの?

建物の重さを支える構造的な強度には関係しません。最終的には基礎の下に隠れて見えなくなってしまうため、職人さんの間では「(強度を期待して打つわけではないから)捨てコン」と呼ばれるようになりました。

(2) 捨てコンの3つの重要な役割

強度は求められませんが、以下の作業のために欠かせません。

① 墨出し(すみだし)のため

次の工程では、平らなコンクリートの面に、設計図通りの「正確な建物の位置」をマジックや墨を使って書き込みます。地面(砂利)のまだと、正確な線を引くことができません。

② 型枠や鉄筋を正確に組むため

基礎を作るための「型枠(枠組み)」や「鉄筋」を、ミリ単位の精度で、かつ安定して設置するための「水平な土台」になります。

③ 作業性の向上(職人さんの足元安定・泥の混入防止)のため

ぬかるんだ土や砂利の上で作業するよりも、平らなコンクリートの上の方が、足元が安定し、ゴミや泥が基礎の中に混ざるのを防ぐことができます。

(3)コンクリートは、どうやって固まるのでしょう?

コンクリートって、実は洗濯物みたいに「乾いて(水分が蒸発して)固まる」わけではないのを知っていましたか?

正解は、水とセメントが混ざることで起きる「水和反応(すいわはんのう)」という化学反応です。

① 何が起きているの?

水とセメントが反応すると、目えないミクロの世界で、頑丈な「結晶(けっしょう)」が少しずつ成長していきます。

② どうして固まるの?

その結晶同士が、まるでお互いの手をギュッと握り合うように複雑に絡み合うことで、ドロドロだったコンクリートがしっかりと固まっていくのです。

だから、コンクリートは空気中だけでなく、なんと「水の中」でも固まる性質があります。

逆に、流した直後に、太陽の熱や風でカラカラに「乾燥」させてしまうと、この化学反応が途中で止まってしまい、もろいコンクリートになってしまいます。

だから職人さんは、コンクリートの中で水和反応がしっかり進むように、乾かないよう、養生します。詳しい養生の方法は、後の基礎コンクリート工事でご紹介します。

③ じわじわ進化する

捨てコン自体は、数日で次の工事に進める程度まで固まります。これを、初期硬化といいます。

この「水和反応」はここで終わりではありません。実は数ヶ月、数年、数十年という長い時間をかけて、内部でじわじわと結晶が増え続け、ゆっくりとさらに強くなっていくのです。

【建築・工事工程シリーズ 次回予告】

次回は、「6. 基礎墨出し」のお話をしたいと思います。
「実物大のキャンバスの下書き」です。
職人さんたちは、どんなことをしているのでしょうか?次回のお話も、どうぞお付き合いくださいませ。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

みなさま、ごきげんよう。

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