2026.06.08
工事工程 水盛遣方 何もない地面に「実物大の定規」を置く
みなさま、ごきげんよう
カクイチA-SITE伊那インター店でございます。
「倉庫や車庫、
どうやって建てていくのかなぁ?」
を一つずつお話しております。
前回は、1 地縄張り でした。
今回は、2 水盛遣方(みずもりやりかた)の
工程に進みます。
基礎工事を導く「基準線」を決めて
建物の位置を決める
最初の基準のお話です。
では、早速参りましょう!
工事工程
2 水盛遣方(みずもりやりかた)
「水盛遣方」というのは、
2つの作業を組み合わせたものです。
水盛(みずもり)は、高さを水平に決めます。
遣方(やりかた)は、位置を上空から見て
東西南北に平面を決めます。
有名な「ピサの斜塔」を
イメージしてください。
水盛は、ピサの斜塔のように
傾かないよう、
遣方は、ピサの斜塔を上空から見て、
図面通りの敷地に収まっているかを
決めていきます。
こうして、基礎工事に入る前に
実物大の基準線を作ります。
「正確な位置」
「高さ」
「水平」
を出してから、
仮設の枠組みを作ります。
この一連の作業を
「丁張り(ちょうばり)」と言います。
(1)水盛(みずもり)について
建物をまっすぐ建てるための
工事ですから、
「地面そのものを平ら(水平)に
測りたいんじゃないの?」
と思われるのはごく自然なことです。
結論から言うと、
水盛遣方で測りたいのは
「地面そのものの水平」ではなく、
「空中の水平なライン」
です。
なぜ地面ではなく
「空中」なのか、
理由は大きく3つあります。
① 地面はボコボコしていて、基準にできないから
自然の地面は、
どんなに平らに見えても、
ミリ単位で見れば必ず傾いていたり、
凸凹していたりします。
そんな不安定な地面を
基準にしてしまうと、
その上に建てる建物も
一緒に傾いてしまいます。
そのため、
地面がどれだけ傾いていようが
関係なく、
「地球に対して完璧に真っ直ぐな、
『目に見えない床』を
空中に木の板で作ってしまおう」
というのが
空中に水平な位置を決める
目的の一つです。
②「ここが床の高さですよ」という目印にするため
基礎工事では、
これから地面を深く掘ったり、
コンクリートを流し込んだりします。
もし、
地面に直接基準線を引いてしまうと、
穴を掘った瞬間に
基準線が消えて
なくなってしまいますよね。
建物の外側の「空中」に
木枠(丁張り)を組んで
水平なラインを作っておけば、
地面をどれだけ掘ろうが、
基準が消えることはありません。
職人さんは、
その空中の木枠から
「ここから50センチ下に穴を掘ろう」
「ここから30センチの高さまで
コンクリートを流そう」と、
メジャーで測りながら
作業を進めることができます。
これが2つ目の目的です。
3つ目のお話は、
具体的にホースに水を満たして
水盛を出してみたいと思いますが
長くなりそうです。
今回は、ここまでに致しましょう。
最後までお読みくださいまして
ありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。
【建築・工事工程シリーズ 次回予告】
次回は、「2水盛遣方(1)水盛
③ 具体的にホースに水を満たして
水盛を出してみましょう」の
お話をしたいと思います。
お付き合いいただければ幸いです。
本日は、ありがとうございました。
みなさま、ごきげんよう。