2026.06.20
工事工程 2 水盛遣方(3)レーザーで水平を出す
みなさま、ごきげんよう
カクイチA-SITE伊那インター店でございます。
「倉庫や車庫、どうやって建てていくのかなぁ?」
を一つずつお話しております。
初回は「1 地縄張り」でした。
前回までは「2 水盛遣方(みずもりやりかた)」のうち、
水盛の出し方を、昔ながらの方法でお話をいたしました。
今回は、現在のテクノロジーを用いた方法についてです。
前回と同じく、基礎工事に入る前に建物をまっすぐ建てるためのガイドラインである
「地面より少し高い位置」へ「水平」を出して、木枠を作る工程の一部です。
では、早速参りましょう!
工事工程:2 水盛遣方(みずもりやりかた)
現在のテクノロジー(測量機器)
現在は、オートレベルやレーザーレベルなどの測量機器を使用し、高さを正確に測定します。
昔ながらの水盛の考え方を引き継ぎながら、
より効率よく、
精密に作業できるようになっています。
(1)オートレベル
簡単に言うと、
中に「振り子」のような自動補正装置が入っている
望遠鏡型の機械です。
機械自体が少し傾いて置かれていても、
中の振り子式の補正装置(コンペンセータ)が
重力を利用して
望遠鏡の視線を
自動的に「正確な水平」へと
補正してくれるのです。
これにより、360度すべての方角に対して、
ミリ単位の正確さで水平線を導き出すことができます。
【仕組み・使い方の流れ】
- 三脚に据える
- 気泡管を見ながら、おおまかに水平を合わせる
- 中の振り子機構が重力を利用して、視線を自動で水平に補正する
(2)標尺(スタッフ)
オートレベルとセットで使用する、
アルミ製などの長い定規のようなものです。
- オートレベルの望遠鏡でこの目盛りを読み、高さの差を計算する
- 機械を覗く人と、標尺を持つ人の2人体制で作業するのが一般的です
(3)レーザーレベル
こちらは、
機械からレーザー光線を
360度高速で回転させながら照射し、
水平ラインを出す機械です。
例えば、灯台の光を、
1本のレーザー光線で、
ものすごい速さでぐるぐると回転させます。
まだ、壁も柱もない、まっさらな現場であっても、
空間全体に切れ目のない
正確な「水平の光の面」が一瞬にして作り出されます。
高さを知りたい場所に
長い定規(標尺)を立てて、
取りつけたセンサー(受光器)を上下させると、
この光の面に反応して
「ピピッ」と音で
正確な高さを教えてくれる仕組みです。
- 遮るもののない広い現場でも、1人で効率よく作業しやすい
- どこに立っても、空間全体の同じ高さを一瞬で確認できる
といったメリットがあり、
現在の現場では欠かせない存在となっています
まとめ
道具は変わっても、
「地球の重力を基準にして、正確な水平を導き出す」
という物理の基本は、
昔のホース(水盛管)とまったく同じです。
技術は進歩しても、
建築において「水平を出す」ことの大切さは、
今も昔も変わりません。
今回で水盛遣方のうち、
「水盛(水平を出す作業)」のお話は、おしまいです。
次回は、もう一つの主役である
「遣方(木枠を組む作業)」について進めてまいります。
今後とも、お付き合いいただければ幸いです。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
それではみなさま、ごきげんよう。
【建築・工事工程シリーズ 次回予告】
次回は、「2 水盛遣方(3)遣方」のお話をしたいと思います。
次回をお楽しみに!