2026.09.11
工事工程 9 アンカーボルト設置工事 基礎と倉庫をつなぐ、小さくて大切な部材
みなさま、ごきげんよう!
カクイチA-SITE伊那インター店でございます。
こちらのブログでは、
という疑問を、一つずつ紐解きながらお話ししております。
前回は、
型枠の中へ生コンクリートを流し込み、
基礎をつくる「コンクリート打設工事」についてお話ししました。
アンカーボルトは、パラソルチョコレートの軸のような形をしています。
そして、コンクリートを打設する前に、
あらかじめ決められた位置へ設置しておく必要があります。
そこで今回は、
前回のコンクリート打設より少し前の工程に戻って、
基礎と倉庫本体をつなぐために欠かせない
「アンカーボルト設置工事」について見ていきます。
アンカーボルトは、
完成した建物ではあまり目立たない部材ですが、
基礎と鉄骨をしっかりつなぐ大切な役割があります。
今回は、
- アンカーボルトとは?
- どこに取り付けるの?
- 何のために必要なの?
- 位置精度
- 高さ
- 垂直精度
- 固定強度
- 干渉確認
- まとめ
- 次回予告
についてお話ししていきます。
どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。
1.アンカーボルトとは?
アンカーボルトとは、コンクリートの基礎と、その上に建つ鉄骨をつなぐためのボルトです。
カクイチの倉庫・車庫では、軽量鉄骨の柱と基礎をつないでいます。
アンカーボルトは、基礎の中へ埋め込まれ、
ボルトの上部だけがコンクリートから出た状態になります。
鉄骨を建てる際には、
このアンカーボルトを使って柱と基礎を固定していきます。
見た目は一本のボルトですが、建物の足元をつなぐ、大切な部材なのです。
2.どこに取り付けるの?
アンカーボルトは、
コンクリートを打設する前に、基礎の決められた位置へ設置します。
「だいたいこのあたり」
と設置してしまうと、コンクリートが固まったあと、
次の工程を行うときに位置が合わなくなってしまいます。
鉄骨柱(てっこつばしら)の下には、
「ベースプレート」と呼ばれる鋼板(こうはん)があります。
鉄骨を建てる際には、
基礎から出ているアンカーボルトを、
ベースプレートにあけられた穴へ通し、
ナットなどで固定します。
こうして、基礎と鉄骨柱をしっかりつなぎます。
3.何のために必要なの?
建物には、地震による揺れや強風など、さまざまな力が加わります。
例えば、強風によって建物が持ち上げられようとする力を、
アンカーボルトを通して基礎へ伝え、
基礎と地盤でしっかり受け止めます。
つまりアンカーボルトは、
鉄骨と基礎を一体につなぐための重要な部材ということです。
では、正しくつなぐためには、どのようなところを確認するのでしょうか。
施工では、主に次の5つのポイントを確認します。
4.位置精度
まず確認するのは、アンカーボルトの位置です。
鉄骨柱を建てるとき、
アンカーボルトの位置とベースプレートの穴が合わなければ、
柱を正しい位置に設置することができません。
そのため、
基準となる線や墨を確認しながら、
設計図書通りの位置へアンカーボルトを設置します。
小さな位置のずれが、その後の鉄骨工事に影響するため、
とても大切な確認項目です。
5.高さ
次に確認するのは、基礎から出ているアンカーボルトの高さです。
基礎から出ている部分には、
ベースプレートや座金(ざがね/ワッシャー)、ナットなどが取り付けられます。
低すぎると長さが足りず、ナットを十分に取り付けることができません。
反対に高すぎても、その後の施工に支障が出る場合があります。
そのため、設計された高さになるように調整して固定します。
6.垂直精度
アンカーボルトが、まっすぐ立っているかも確認します。
ボルトが大きく傾いていると、
ベースプレートの穴へ通しにくくなったり、
ナットを正しく締め付けにくくなったりします。
基礎と柱を適切に接合するためには、位置だけでなく、
ボルトの傾きも大切なのです。
7.固定強度
正しい位置にアンカーボルトを設置しても、
コンクリートを打設するときに動いてしまっては意味がありません。
生コンクリートを流し込むときには、
コンクリートの流れや、締め固めに使うバイブレーターの振動などによって、
アンカーボルトが動くことがあります。
そのため、打設中にも位置や高さが変わらないよう、
治具などを使ってしっかり固定します。
設置するだけでなく、動かないように固定すること。
これも大切なポイントです。
8.干渉確認
基礎の中には、アンカーボルトだけでなく鉄筋なども入っています。
そのため、アンカーボルトと鉄筋などがぶつかっていないか、
正しい位置に設置できているかを確認します。
また、基礎から出ているボルトのねじ部分にコンクリートが付着すると、
その後のナットの取り付けに支障が出ることがあります。
そのため、テープやキャップなどでねじ部分を保護しながら施工します。
9.まとめ
アンカーボルトは、基礎と鉄骨をしっかりつなぐための重要な部材です。
見た目は小さなボルトですが、
建物の足元で、とても大切な役割を担っています。
そして、ただ取り付ければよいというものではありません。
施工では、
- 位置精度
- 高さ
- 垂直精度
- 固定強度
- 干渉確認
といった項目を確認しながら、設計図書に沿って正確に設置していきます。
コンクリートが固まったあとでは、
アンカーボルトの位置や高さを簡単に直すことはできません。
だからこそ、コンクリートを打設する前にしっかり確認し、
打設中も動かないように施工することが大切なのです。
完成すると見えにくくなる部分ですが、
こうした一つひとつの確認が、丈夫な倉庫づくりにつながっています。
10.次回予告「型枠外し・埋め戻し工事」
アンカーボルトを設置したあと、コンクリートを打設し、基礎がつくられました。
そして、コンクリートが十分に硬化したら、
いよいよ基礎のまわりにつくられていた「型枠」を外していきます。
型枠を外すと、これまで隠れていたコンクリート基礎の形が見えてきます。
次回は、「型枠外し・埋め戻し工事」について見ていきましょう。
最後までお読みくださいまして、
ありがとうございました。
みなさま、ごきげんよう!