2026.08.27
工事工程 8 コンクリート打設 倉庫を支える足元
工事工程 8 コンクリート打設工事
倉庫を支える足元。コンクリート打設とは?
みなさま、ごきげんよう!
カクイチA-SITE伊那インター店でございます。
こちらのブログでは、
という疑問を、一つずつ紐解きながらお話ししております。
前回は、基礎の形をつくるための
「型枠工事(かたわくこうじ)」についてお話ししました。
今回は、その型枠の中へコンクリートを流し込む、
について見ていきます。
今回の記事は、
1.コンクリート打設とは?
2.コンクリートの「強さ」とは?
3.「柔らかさ」?
4.時間との勝負
5.ただ流し込むだけではありません
6.締め固めが足りないとどうなるの?
7.雨の日は、どうするの?
8.養生とは?
9.まとめ
10.次回予告
となっております。
どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。
1.「コンクリート打設」って何をするの?
コンクリート打設とは、
組み上げた鉄筋と型枠の中へ、
まだ固まっていないコンクリート、
を流し込む作業です。
生コンは、現場で一からつくるわけではありません。
必要な強度や配合に合わせて工場でつくられ、
ミキサー車で現場まで運ばれてきます。
現場へ届いた生コンを、
ポンプ車などを使いながら型枠の中へ流し込んでいきます。
コンクリートは時間とともに状態が変化していくため、
手際よく施工を進めていきます。
2.コンクリートにも「強さ」があります
コンクリートは、
どれも同じものを使うわけではありません。
建物や基礎に必要な強さに合わせて、
使用するコンクリートの強度が決められています。
たとえば、
(ニュートン毎平方ミリメートル)
という強度があります。
これは、1平方センチメートルあたりに換算すると、
およそ210kgの力に耐える強さの目安です。
210kgというと……
体重200kg級の大きなお相撲さんが、
わずか1cm四方ほどの場所に乗るような力。
そう考えると、
コンクリートの強さを少しイメージしやすくなりますね。
もちろん、実際の建物では、
基礎全体でさまざまな力を受け止めています。
数字だけを見ると難しく感じますが、
建物を支えるために必要な強さをあらかじめ決め、
それに合ったコンクリートを使う
ということです。
3.柔らかさを見る「スランプ」
生コンには、
という適切な状態があります。
その柔らかさを見るための指標が、
です。
専用の型に生コンを詰め、
型を引き抜いたあとにどのくらい下がったかを測ります。
数字が大きいほど柔らかく、
小さいほど硬いことを表します。
柔らかすぎると材料が分離しやすくなり、
反対に硬すぎると、鉄筋の周囲や型枠の隅まで行き渡りにくくなります。
が大切になります。
4.コンクリート打設は「時間との勝負」
生コンは、
工場で練り混ぜられたあとも少しずつ変化していきます。
そのため、
ミキサー車が現場へ到着し、
ポンプ車で送り、
型枠の中へ打設するまで、
生コン車、ポンプ車、そして現場の職人さん。
それぞれがタイミングを合わせながら作業することで、
コンクリートを適切な状態で施工していきます。
打設現場に独特の緊張感があるのは、
こうした時間管理とチームワークが必要だからなのです。
5.ただ流し込むだけではありません
生コンを型枠へ流し込んだら、
それで終わりではありません。
鉄筋の周囲や型枠の隅々まで、
しっかりコンクリートを行き渡らせる必要があります。
そこで活躍するのが、
です。
棒状の振動機をコンクリートの中へ入れ、
細かな振動を与えます。
この振動によって、
内部に入り込んだ余分な空気を抜きながら、
鉄筋の周囲や型枠の隅まで
コンクリートを行き渡らせます。
この作業を、
といいます。
コンクリートの品質を左右する、
とても大切な作業です。
6.締め固めが足りないとどうなるの?
締め固めが十分でないと、
コンクリートの中に空洞が残ったり、
砂利が表面に集まったりすることがあります。
このような状態は、
と呼ばれます。
また、打設の途中で時間が空きすぎると、
先に打ったコンクリートと後から打ったコンクリートが十分になじまず、
と呼ばれる継ぎ目ができることもあります。
時間を意識すること。
しっかり締め固めること。
この2つが大切になります。
7.雨の日はどうするの?
コンクリート打設は、
天候にも注意が必要な工事です。
打設中に強い雨が降ると、
コンクリート表面に水がたまり、品質に影響することがあります。
そのため、雨の強さや現場の状況を見ながら、
養生したり、場合によっては作業を中断したりします。
一方で、
と思われがちですが、
実はそうではありません。
コンクリートは、
セメントと水の化学反応によって硬化していきます。
そのため、打設後は急激に乾燥させないことも大切です。
8.打設後の大切な時間「養生」
コンクリートは、
打設した瞬間に完成するわけではありません。
時間をかけて、少しずつ強くなっていきます。
その間、コンクリートを適切な状態に保つことを、
といいます。
夏場は急激な乾燥に注意し、
必要に応じてシートや散水などで保護します。
冬場は、凍結にも注意が必要です。
これも、丈夫な基礎をつくるための大切な工程です。
9.まとめ
コンクリート打設は、
ただ型枠の中へ生コンを流し込むだけの工事ではありません。
現場まで運び、
時間を意識しながら打設し、
バイブレーターでしっかり締め固める。
そして、打設後は適切に養生し、
コンクリートが強くなっていくのを待ちます。
こうした一つひとつの作業を積み重ねて、
倉庫を支える基礎がつくられていきます。
何気なく見えるコンクリートの基礎にも、
が詰まっているのです。
10.次回予告「アンカーボルト設置工事」
次回は、
基礎と倉庫本体をしっかりつなぐために欠かせない、
「アンカーボルト」
についてお話しします。
小さな部材ですが、
建物を支えるための大切な役割があります。
どこに取り付けるのか。
なぜ位置が重要なのか。
次回も、一緒に見ていきましょう。
今回も最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました。
みなさま、ごきげんよう!